「コンテンツを積み上げていくと“資産”になるんです」
岡 健作さま
WORDSが
お手伝いしたこと
サービスの展開に合わせた効果的な発信
note記事がきっかけで出版社から書籍の出版依頼をいただき、制作も進んでいます。
- 岡さんのTwitterアカウント運用
- note記事の取材・編集
- 書籍の編集
なぜ顧問編集者をつけようと思われたのですか?
弊社は3ヶ月で英語力を大きく伸ばす「英語のパーソナルジム」を運営してきました。2020年4月にはベネッセグループにジョインしました。
ただ近頃はコロナ禍の影響もあり、海外出張や赴任も減って、お客さまがそもそも「3ヶ月で英語力を上げなければいけない」というような状況にありません。よって、なにかしらサービスの「リポジショニング」「文脈の転換」を行わなければいけないと思っていました。そのときにWORDSのことを知り、お問い合わせしたのがきっかけです。
顧問編集者の率直な感想を伺わせてください。
契約時に期待されていたことと、
実際やってみての結果を比べるとどうでしたか?
特によかったのは、思考の整理をしていただけることです。
月に数回、編集者にインタビューしてもらいます。その過程で自分自身の思考が整理されていくのを感じました。その効果は、最初に期待していたよりもはるかに大きいものでした。
思考は整理されてはじめて深めることができるものですし、次の戦略にもつながっていきます。カオスをカオスのままにした状態で次のステップには行くことができないのです。思考が整理されると「地固め」ができる。いま考えていることがきちんと整うことによって、次の展望が開けるんです。ビジネス的な戦略や方向性を決めるときに顧問編集者を利用するのもいいのではないかなと思います。
たとえばどういったことでしょうか?
僕らはもともと「社会人向け」の英語コーチング事業をやってきました。ただ、本当の価値、本当に大切にしたいことがまだ言葉になっていなかった。せいぜい「効率的に勉強できればいいな」という程度のぼんやりとしたものでした。
そこで顧問編集者に入ってもらい、自分たちの価値を整理して言語化してもらいました。すると、いろいろなことがはっきりしてきました。
日本人は努力をとても大切にしています。時には結果よりも努力のプロセスを重視することさえある。ただ、それでもやっぱりせっかくの努力は無駄にしたくないものです。せっかく努力をするのならば、結果につながった方がよい。
だとすれば私たちが「効率的に勉強する」ことをサービスのコアとする理由は、努力の否定ということではなく、「せっかくの努力を無駄にしてほしくない」という思いだったということが明確になりました。
つまり、僕らがずっと大切にしているのは「努力は重要なものだけれど、たいへんなことでもある。だから成果に現れる方向で正しく努力をしよう」ということだとはっきりしてきたんです。
そうすると対外的なメッセージの出し方も変わってきますし、実際に新たなサービスを開発・展開することもできました。
コンテンツ制作や発信についてはどうでしょうか?
SNSの影響力が高まったということは、もちろんあります。実際にサービスへのお問い合わせにつながったケースも多いと思います。
また、こちらの方が個人的には大きな価値を感じているのですが、コンテンツは積み上げていくと「文脈」という資産になるということです。ただ「バズる」という短期的な効果だけではなく、未来に向けた文脈が積み上がっていくというのがとてもいい。
文脈という資産には、盗まれないという利点があります。これまで弊社がサービスを発表すると、似たようなサービスで競合他社に追随されることがよくありました。でもコンテンツを資産にして積み上げていけば、文脈そのものをまるまる真似するのは難しいものです。どんなにサービス内容で追随されても、経営者の思考や人生、会社の歴史といったものは盗めないものですから。そういう意味でも非常に価値のあることだと思っています。
率直なところ、顧問編集者の料金についてはどう思われますか?
費用対効果の話だと思いますが、収益性の高いビジネスモデルをやっていれば、コスパはいいと思います。僕は適正だと思っています。
コストに対するパフォーマンスをどう測るのかということですが、まずあきらかにフォロワー数は伸びています。noteを出したら、必ずと言っていいほどトップページに載って注目されます。
「フォロワーが多いからなんなの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そこから先はやり方次第だと思います。別に私もインフルエンサーになりたいわけではなく、ビジネスにつながるような良質なフォロワーを獲得したい。それにSNSを運営する過程で、きちんと一貫性や戦略性をもってブランディングできるのは、価値が高いと思います。
SNS運用というよりもブランディングなのですね。
「ブランディングしよう」と思ったときに何が必要か? 「カッコいいビジュアル」といったものももちろん大切です。ただ、それはあくまでブランドの世界観を構成するひとつの要素です。
ブランディングにはビジュアルだけでなく、文字情報、つまり言葉がとても重要だと思います。顧問編集者と一緒にそこをしっかり作っていけることはとても大きなことです。毎週ミーティングをしながら「私がどんな人間なのか?」「どんな会社なのか?」を、しっかり聞いてもらえる。それをコンテンツとして積み上げてもらうなかで、結果的にブランドが育っていくのだと思います。
言葉に関しては、すごく大切なのに
案外見落としがちだったりしますよね。
「いい写真を撮りたい」というときは、プロに依頼する方は多いと思います。「デザイナーを入れずに公式ホームページをつくりました」という人もあまりいない。でも「ライティング」になると、「自分でやります」という人がたくさんいるんですよね。
でも、まともに文章を書くのは実はすごく難しい。さらにそれを多くの人に伝わるように編集するには相当な技術がいります。その訓練をしていない人が、「こっちのほうが伝わりやすいかな」「こんな表現のほうがいいかな」なんて考えるのは、基本的に時間の無駄です。だから、伝わる文章の専門家に頼んだほうがいいと思っています。
文字情報にこそ戦略性や技術が重要です。「一生懸命考えればだれでも思いを100%伝えられる」というのは、うぬぼれです。技術がなければなし得ない。
SNSをはじめとした個人発信メディアが影響力をもつようになり、その重要性はますます高まっているのではないでしょうか。
社長がちゃんと前に出てきて発信する。
しかもTwitterやnoteなど不特定多数の方に届くかたちで
やるべきだと思われているのは、どうしてなのでしょうか?
SNSもnoteもかなり「コントローラブル」なメディアですよね。「こういうことを伝えたい」「こういうサービスを伝えたい」と自分で投稿の内容を決められる。一般的なPRって、必ずしもそうではありません。意図しない切り取りかたをされたり、思わぬ方向にむかったりする。だから自分たちで「発信のツール」を持っているのは、すごく強いです。
たしかに発信するのは社長でなくてもいいかもしれません。でも、やっぱり社長が言ったほうが効果はありますし、象徴的です。会社全体のブランドづくりには寄与すると思います。
ありがとうございました。
WORDSがお手伝いした
コンテンツ
note
月に3〜4回取材のお時間をいただき、記事を作成。
「無駄な努力ではなく、報われる努力をしてほしい」という代表の思いが誤解なく伝わるようにしています。
新サービスの紹介記事の作成時も、より多くの人に届くタイトルや内容を心がけました。
1日2回以上、代表のアカウントで発信。 クライアントのなかにたまっている知見を140文字で抽出し、訴求力あるコンテンツに仕上げます。 勉強にまつわるハックや、効率を高める考え方を中心に、顧客層であるビジネスパーソンや学生に刺さる内容を意識しています。